【体験談】登山デビューのおすすめはどこ?絶景を楽しめる奈良県若草山を紹介!

外遊び場
筆者撮影:若草山の麓にいた鹿たち

こんにちは、kanaです。

登山が趣味で、子どもと登山したいと考えている保護者の方はいませんか?いつ登山デビューするのか迷いますね。

出産前は登山が趣味だった私も、子どもが生まれたら一緒に山登りしたいとずっと考えていました。

そしてコロナ禍も落ち着いた昨年のGW、念願叶って4歳の娘と夫と私の三人で若草山に登りました。

今回は、どうして若草山が登山デビューにおすすめなのか、また実際登って良かった点や注意点をふまえて紹介します。

kana
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この記事を読むとわかること

  • 子どもと登山デビューに若草山を選ぶと良いポイント
  • 子どもと若草山登山をするときに気をつけるポイント

登山デビューにおすすめの山はどこ?

筆者撮影

娘と登山しようと決めた基準は、気軽に登れて下山しやすいことです。

ここでは、登山デビューするのにおすすめの山はどこなのか詳しく解説します。

若草山なら子どもが楽しみながら登山できる

本格的な登山といえば、さまざまな装備が必要となります。しかし、子どもと登山デビューをするなら、ピクニック感覚で行ける低山が良いでしょう。

奈良県には登山デビューにおすすめの山がいくつかありますが、若草山は特にお子様の登山デビューにおすすめです。

途中で鹿にも会えますし、低山でありながら絶景を楽しめます。

次章から若草山がどんな山なのか、どうして登山デビューにおすすめしたいのか詳しくお伝えします。

若草山ってどこにあるの?

筆者撮影:南ゲート

奈良に住む人にとっては身近な山である若草山は、奈良の観光の中心地である奈良公園にあります。

ここでは若草山がどこにあるのか、駐車場情報なども加えて詳しく解説します。

奈良公園の東端にある

筆者撮影:3人分のチケット。三重目から二重目への帰り道に必要となるので保管しておきましょう。

奈良公園の一角にある若草山は、春日大社にあるバス停から徒歩15分ほどの距離にあります。

また運航日は限られていますが、「ぐるっとバス」を使えば若草山山麓で降りることも可能です。ただし、ぐるっとバスは2025年4月から料金とルート変更があるので注意が必要です。

若草山の麓には奈良の銘菓を扱った土産物屋やカフェもあります。私たちは登山後にカフェで休憩して帰りました。

若草山近隣の安い駐車場

私たちは若草山麓にある「パーク中央奈良パーキング」に駐車しました。

2024年の春頃は1日1,000円で駐車できて、若草山入場ゲート付近にある「菊一文珠四郎包永」さんや「山のカフェ」さんの500円クーポンがもらえました。実質500円で駐車できたんです。

チケットを使ってお茶を購入し、登山へ向かいました。

2025年現在は公式ホームページに普通車1,500円と記載がありました。「菊一文珠四郎包永」さんや「山のカフェ」さんで使えるクーポン金額の記載はありませんでしたが、現在も配布されています。

値上げされましたが、近隣の駐車料金を考えると十分安いです。

北ゲートと南ゲートのどちらから登るべき?

北ゲートか南ゲートから入場

若草山は有料で、入場ゲートが設けられています。「北ゲート」と「南ゲート」の2つあり、300メートルほどしか離れていません。

南ゲートのメリット

筆者撮影:南ゲート入口付近で撮影。

南ゲートは緩やかな勾配です。

私たちは勾配が少ない南ゲートを選んで登りました。斜面がなだらかとはいえ、長い階段をひたすら歩くのはなかなか疲れました。

しかし、遮るものが何もない分、視界がひらけて景色は抜群に良かったです!

南ゲートのデメリット

筆者撮影:南登山道を登っている時に見える景色。

三重目まで日陰がまったくないので、真夏は炎天下の中を一時間近く歩くことになります。

一重目までなら日傘を差しながら歩けなくもないですが、転んだ時に危険なのでやめておいた方が良いでしょう。

北ゲートのメリット

北ゲートは森の中を蛇行しながら登るルートで、真夏は特に涼しくておすすめです。

北ゲートを利用する人の方が、南ゲートより多かったです。

北ゲートのデメリット

筆者撮影:石が埋まってでこぼこの地面

階段が整備されていますが、岩のようなものが落ちていたり、足場は決して良くありません。一重目まで登るにしても、パンプスのようなものでは登るのは難しいです。

娘はスニーカーを履いていましたが、砂に足をとられて転びかけていました。

南ゲートの方が地面の凹凸は少ないです。

南登山道と北登山道は一重目で合流する

南ゲートと北ゲートのどちらから入場しても、一重目で合流します。

一重目から先はずっと日を遮るものがありません。

もし山の上からの絶景を見たいだけなら、一重目でも十分に楽しめるので、先に登らず下山しても良いでしょう。

子連れ若草山登山の所要時間

筆者撮影:二重目付近で撮影。

奈良観光の一環として若草山を組み込むなら所要時間が気になるところですね。

ここでは、子連れ若草山登山の所要時間について詳しく解説します。

4歳児で1時間弱

途中にあるベンチで休憩をしながら、山頂までは子どもと一緒に約1時間かかりました。大人ならば30〜40分で山頂まで登ることができると公式でアナウンスされています。

娘は体力がある方ですが、一重目を超えたあたりから抱っこしてほしいとぐずってしまいました。

結局、山頂のカフェでアイスクリームを食べることをモチベーションに我が子は最後まで自力で登りました。しかし、なんと山頂にあると思い込んでいたカフェがなかったんです!

お目当ての「山のカフェ」は、私たちが登ってきた南ゲート付近にありました。せっかく頑張った娘の期待を裏切ることになって申し訳なかったです。

若草山に子どもと登山して良かった点

筆者撮影:北登山道。

若草山登山では、登って良かったと感じるポイントがたくさんありました。

実体験から、若草山に子どもと登山して良かった点をここでは詳しく解説します。

登山中に鹿と会える

筆者撮影:頂上付近にいた鹿

若草山では鹿が自由に歩き回っており、特に一重目までと山頂付近にはよく鹿を見かけます。

娘は鹿が大好きなので、鹿を見かけるたびに元気になりました。

個人的な感想ですが、市中の鹿より野性味が強いような気がします。

登山中に絶景を楽しめる

筆者撮影:一重目付近の光景

南ゲートから入場して一重目までは長い階段を登ります。普段運動しない私にとってはなかなかの疲労度でした。

しかし、振り向けば奈良市内を一望できます!開放感あふれる景色に疲れが吹っ飛びました。若草山は日陰がなく視界がひらけており、登山中はいつでも絶景を楽しめます。

神社仏閣など世界遺産が見える

筆者撮影:奈良市の市街地には世界遺産が点在します。

若草山は一重目から東大寺、興福寺など世界遺産を一望できます。

また、遠くに平城宮跡の朱雀門や、他にも市内にある神社仏閣を眺めることができます。遠くまで続く景色を見ながら、気になる神社仏閣を探してみるのも楽しいですよ。

広大な芝生に座ってご飯を食べられる

筆者撮影:芝生エリアの緑がとても美しかったです。

市街地や観光地からアクセス抜群なので気軽に登山できます。

直前でお子様が登りたくないとぐずったら、予定を変更して一重目に行く途中にある山肌を覆う美しい芝生に座って眺望を楽しむのも良いでしょう。

パンやお弁当を購入して景色を楽しみながらランチをする方もいらっしゃいますよ。

若草山に登る際の注意点

筆者撮影:入口付近に注意書きの看板が立っています。

若草山登山では良かったことの方が多かったですが、気を付けた方が良いと感じる点も何点かありました。

ここでは、若草山に登る際の注意点を詳しく解説します。

日を遮るものがない

筆者撮影:南登山道は頂上まで日陰がまったくないです。

北ルートは森の中を歩きますが、南ルートはずっと山肌を歩きます。

しかし、結局両ルートは一重目で合流して二重目以降は日陰がありません。

春も日差しが強いので思ったより紫外線を浴びて後からかなり疲労感がきます。油断せずに帽子やサングラスをつけましょう。

サングラスは目から入る紫外線をカットしてくれるので、真夏は特に疲労感が軽減しますよ。

山頂までトイレや自販機がない

筆者撮影:一重目付近にある現在営業していないお茶屋さん。

一重目にお茶屋さんがあるのですが、閉店しています。(2025年3月確認済み)

山頂までは大人だと40分ほどですが、平地を40分歩くのとはわけが違います。低いとはいえ山なので、普段運動をされていない方は足腰にきたり息が上がり喉が乾くと思います。

登山前にトイレをすませて水分補給するドリンクを持参して登りましょう。

鹿せんべいが売っていない

山頂付近にはたくさん鹿がいました。しかし、なんとなく鹿せんべいが山頂に売っているだろうと思っていた私たちは鹿せんべいを持っておらず、あげることができませんでした。

そこへ外国人観光客の方が来て、ありがたいことに鹿せんべいを分けてくださったのです!娘は大喜びでした。

次回から持参して登ります!

真冬は閉山している

若草山は開山期間が決まっています。

12月3週目あたりから3月下旬頃までは閉山しており、開山期間中も夜は閉まっています。

もし冬に訪れたい方は、山頂であれば有料の新若草山ドライブウェイを使って車で訪れることができます。ドライブウェイの営業時間も限られていますが、絶景や夜景だけ楽しみたい方にはおすすめですよ。

二重目以降は滑落に注意

筆者撮影:若草山で一番危険と感じる場所。

一重目までは階段を転げ落ちないように注意していればそれほど危険は感じませんでしたが、二重目以降は要注意です。

歩く場所のすぐ近くが急勾配になっている場所がありますが、柵は特にありません。

登っている途中で、小さなお子様が鹿につられて崖のように急な斜面へ歩こうとしているのを、保護者の方が追いかけて止める場面を見かけました。

二重目から三重目は特に細い道の両脇が急斜面という道が一箇所あるので、子どもの絶対に手を繋ぐなどして歩きましょう。

子どもと若草山の山頂まで登り切る秘訣

筆者撮影:晴れた日はかなり遠くまで見渡せます。

4歳娘は途中で抱っこの要求をして機嫌が悪くなりましたが、なんとか山頂まで自力で登ることができました。

ここでは、山頂まで登りきったコツを3点詳しく解説します。

目標達成のご褒美を事前に決める

登山前に山頂まで自力で登りきった時のご褒美を決めておきました。

娘の場合は大好きなアイスクリームです。途中くじけそうになった時も、アイスクリームを励みに頑張っていました。

山頂には販売している場所がなかったので、南ゲートから下山後に食べました。

休憩中の軽食を準備しておく

娘と事前におやつやジュースを選んで遠足気分でのぞみました。

売店がないので買っておいて良かったです。

おやつがなかったら下山していたかもしれません。市販のレインボーラムネがあったので、ぐずったら励ましながら一つあげるというようにしていました。

スモールステップ法で登山する

筆者撮影

若草山は丘が3つ連なったようにみえることから別名「三笠山」とも呼ばれています。

だから、一般的な山が一合目などという風に呼ぶところを一重目というように表現します。

標識が立っているので、一重目まで頑張って登ろうというように近い目標を立てて登りました。

若草山に子どもと登った感想

筆者撮影:険しい部分は進入できません。

途中で何度もぐずりましたが、無事に山頂まで登りきった娘。

たどり着いたとわかった時の誇らしげな顔をしてとても嬉しそうでした。自分1人で登りきったという達成感がかなりあったようです。

こういった達成感の積み重ねが自己肯定感に繋がったり、粘り強く頑張って何か物事を達成する力になると思うので、またチャレンジしたいです。

若草山の基本情報

筆者撮影

若草山の標高は342メートル。一般的に低山に入り初心者向きです。

若草山は他の山と同様、番地などの住所がはっきりしません。

車で訪れる際は、カーナビには近隣の施設や駐車場を入力して訪れましょう。

奈良交通バスであれば、「東大寺大仏殿・春日大社前」 もしくは「春日大社表参道」で下車後、徒歩15分ほどの距離にあります。

所在地〒630-8211 奈良県奈良市雑司町 
開山期間3月第3土曜日~12月第2日曜日 9:00~17:00
入山料​​中学生以上:150円
3歳以上:80円
問い合わせ【奈良公園事務所】​​0742-22-0375
公式サイト【若草山】https://www3.pref.nara.jp/park/item/2585.htm

まとめ:若草山は登山デビューや登山初心者向きの低山だった!

筆者撮影:南登山道の登山口付近。

4歳の娘と若草山に登った体験談をお伝えしました。

勾配がなだらかで階段が設置されている場所が多くて登りやすかったです。ふざけたりしなければ、危険と感じる場所もありませんでした。

また眺望が抜群で、鹿が普通に歩いているのも他の山では味わえない魅力です。

暖かくなったら次は二上山登山を狙っています。

では、みなさまも安全に注意して登山と観光を楽しんでくださいね!

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