画像出典元:シカゴ美術館公式サイト(著作権フリー)
こんにちは、kanaです!
2025年放送開始の大河ドラマ「べらぼう ー蔦重栄華乃夢噺ー」の主役である蔦屋重三郎をご存知でしょうか?
私は誰なのか最初わかりませんでした。しかし、葛飾北斎や写楽なら聞いたことも多いはず。彼は後世にまで名の知れる天才浮世絵師などを世に送り出した江戸時代の版元です。
今回は、蔦屋重三郎をよく知る事ができる関連本と「べらぼう」の原作について、詳しく解説します。放送まで日にちがありますので、予習して期待を高めましょう。
この記事はこんな人におすすめ!
・2025年の大河ドラマの関連本を読みたい人
・蔦屋重三郎についての書籍を探している人
2025大河ドラマ「べらぼう ー蔦重栄華乃夢噺ー」に原作はない
結論から申し上げると、2025大河ドラマ「べらぼう ー蔦重栄華乃夢噺ー」に原作はありません。
脚本は森下佳子氏が担当します。森下氏が手がけた代表作は以下の通りです。
- JIN-仁-(TBSドラマ)
- 世界の中心で、愛をさけぶ(TBSドラマ)
- ごちそうさん(NHK朝の連続テレビ小説)
- おんな城主 直虎(NHK大河ドラマ第56作)
他にも数々の有名作品に携わっていらっしゃいます。いくつもの大ヒット作や大河ドラマを担当されたこともあり、期待が持てますね。
森下作品の特徴は、壮大なスケールの作品であっても、脇役のキャラクターにまで魅力があることです。「べらぼう」では、どんなキャラクターたちが動き回るのでしょうか?
NHK大河ドラマ 歴史ハンドブック べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 蔦屋重三郎とその時代(NHK出版)
歴史的な観点から蔦屋重三郎が生きた時代に迫る本です。
例年、歴史ハンドブックは大河ドラマ作品が変わるごとに、放送前に一冊と放送後の夏か秋に一冊の計2冊が刊行されます。
時代劇を普段見ない方や、歴史に疎い方は、このハンドブックを読むことでより細かいところまで楽しめます。現在放送されている「光る君へ」も役職や身分がよくわからず調べながら視聴していました。
事前に入手して読んでおけば、1話からすんなりドラマに没入できそうです。
NHK出版公式サイト:べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 蔦屋重三郎とその時代
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」前編・後編・完結編
NHK出版から発売予定の公式ガイドブックです。2024年12月19日に前編が発売されます。
大河ドラマのガイドブックは、前編・後編・完結編の3冊が例年刊行され、べらぼうも2025年のどこかで後編以降が発売されると思われます。
このガイドブックのおすすめポイントは、あらすじでかなり先の展開まで詳細がわかってしまうところです!
発売前なのでべらぼうのガイドブックには目を通せていませんが、例年1話ごとにあらすじが書いてあり、誰々が亡くなるとか結構大きなネタバレが書いてあるんですよね。
「光る君へ」も公式ガイドブック完結編が最終回前に発売されており、私は最終回のあらすじを読んでしましました。
ネタバレを先に知ってしまって良い人は読んでも大丈夫ですが、そうでない人はある程度話が進んでから目を通した方が良いかもしれません。
NHK出版公式サイト:べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 前編
蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人 歌麿にも写楽にも仕掛け人がいた!(PHP文庫):車浮代(著作)
蔦屋重三郎が発掘した天才的絵師と作家たちを総勢13名詳しく解説した本です。
2部構成のうち1部では蔦屋重三郎の生い立ちや人物像についてたっぷり書かれており、大満足の一冊となっています。
おすすめポイントは、巻末には主要人物ゆかりの地のマップがついていることです!
聖地巡礼がはかどりますね。
PHP公式サイト:蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人 歌麿にも写楽にも仕掛け人がいた!
蔦重の教え(双葉文庫):車浮代(著作)
なんとタイムスリップエンターテイメント小説です!
冴えない人生がけっぷちの中年サラリーマンがタイムスリップしたのは江戸時代。そこで蔦屋重三郎と出会い、商売の極意や生き方を学ぶ話です。
おすすめポイントは、単なるエンタメ小説ではなく江戸時代の考証がしっかりしており、ビジネス実用書としての側面もあります。
時代小説を読むのが苦手な方も、楽しみながら気軽に蔦屋重三郎にふれることができます。
双葉社公式サイト:蔦重の教え
江戸の仕掛人 蔦屋重三郎(ウェッジ):城島 明彦(著作)
写楽をはじめとした数々の天才たちを世に輩出したメディアミックス王としての蔦屋重三郎に、文芸や浮世絵仕掛人としての7つの仕事の顔から迫った本作。
これ一冊を読めば、蔦屋重三郎がいかに多才であったか、どのように商売を成功させてのし上がっていったのかわかります。
ウェッジブックス公式サイト:江戸の仕掛人 蔦屋重三郎
蔦屋重三郎と江戸のアートがわかる本(KAWADE夢文庫):歴史の謎を探る会(著作)
吉原遊廓に生まれてから、写楽など浮世絵師たちを世に送り出したヒットメーカーになるまで、章立てて解説しています。
蔦屋重三郎がいかに幅広い人脈を持っており、ハングリー精神あふれる行動力あふれる人物であったのかわかる一冊です。
おすすめポイントは、吉原遊廓など江戸時代の文化的側面にも日を当てていることです。
蔦屋重三郎の全てのはじまりは吉原遊廓です。読めば、彼の原点に近づくことができるかもしれません。
河出書房新社公式サイト:蔦屋重三郎と江戸のアートがわかる本
稀代の本屋 蔦屋重三郎(草思社文庫):増田晶文(著作)
蔦屋重三郎を主人公とした時代小説です。
喜多川歌麿や十返舎一九など、蔦屋重三郎が世に送り出した歴史に名を残すそうそうたる面々が登場します。
おすすめポイントは、波乱万丈の人生を痛快ともいえる斬新な発想で乗り越えていく蔦屋重三郎の人生を没入して楽しめることです。
原作ではないですので内容は異なりますが、大河ドラマのような伝記が好きな方なら最も近い形で楽しめる小説だと思われます。
草思社公式サイト:稀代の本屋 蔦屋重三郎
まとめ
2025年放送開始の大河ドラマ「べらぼう ー蔦重栄華乃夢噺ー」には原作がありませんが、蔦屋重三郎についての本は数多く存在します。
今回は蔦屋重三郎に関連する7冊の本を紹介しました。
時代小説であったり、彼が生きた時代の文化についてふれた本であったり、本の傾向はさまざまです。
この記事があなたにとって好みの一冊が見つかる手助けとなりますように。
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